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読んだものとかのメモ

私が読んだものや見たものに関する感想メモです。 平和なものが好きです。

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『その時の彼女が今の妻です』
著者:音井れこ丸
出版:エンターブレイン

帯のとおり『胸キュン!オムニバス』。
一人一人の短い出会いが淡々と描かれては次へ、また次へ、と日常のあちこちを切り取るような作品。
一話にかかるページ数は、物によっては本当に少ないし台詞も最低限だったりするんだけど、タイトルがすべてだから安心して読めるしニコニコしちゃう。「そっかー、この時の彼女が今の奥さんなのか〜。人生どう転ぶかわかんないもんだよな〜!」
……

そんな感じの、馴れ初めを聞かされる友人の気持ちになれる漫画。
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大丈夫なんかな忍者くん……

『エルフと狩猟士のアイテム工房』(ガンガンコミックス)
著・葵梅太郎

あのね〜〜〜〜
幻想世界のアトリエで育った身だからこんなの大好きに決まってるんだな。
絶対に大好きだとわかっているから「そのうち読もう」と積ん読にしていて、気がついたら続刊が出ていたのでまとめて読みましたがやっぱり好きなやつでした。

ていうか設定もそうなんですけど、これ、絵がめちゃくちゃ良い……。
全体的に線が細くて丁寧で、画面自体はシンプルです。
でもね……シンプルイズベストってほんとだな……って思う…………。
この細い線で描かれる笑顔と、横顔……たまらんねん…………。
あとドアップになったときの眼鏡。
あっ、エルフのマグリットさんはでかい丸眼鏡をかけてるんですよ。
そんでその眼鏡…………大ゴマで見る丸眼鏡のふちが最高。
そして線……。
やっぱり線……。
塗り絵レベルに丁寧で無駄を最小限にしたこの線大好きです。

狩猟士の男の子(ユラ)が喜怒哀楽を表情にあまり出さないから、マグリットさんの表情がくるくる変わるのが印象に残って、マグリットさんの小柄さもあり「や〜ん小動物みたい〜!かわいい〜!!ユラくんかっこいい〜!!」ってなるんですけど、マグリットさんは我々よりずっと歳上なエルフさんなのでふとした瞬間にものすごい成熟したお顔を見せるんですよね。その瞬間に悟るんです。
小動物はユラくんだ………………。

というわけで図体のおおきな小動物と知的好奇心のかたまりな天才エルフが日々を過ごすおしごと漫画が読みたいときはこちらをおすすめします。

登場人物もみんなやさしくてあったかい……。
安心して読める……。

『ヘテロゲニアリンギスティコ 異種族言語学入門』(KADOKAWA)
著・瀬野反人

人間界で言語学を学ぶハカバくんは、怪我をした教授のかわりにモンスターとのコミュニケーションの調査を任されてしまう……!
一人で魔界にやってきたハカバくんをサポートしてくれるのは、ワーウルフと人間のハーフであり、両者のことばを理解できるちいさな女の子。

魔界言語検定準三級くらいのハカバくんが種族ごとのギャップと異国語に戸惑いながら旅をする漫画です。

ゲームで本棚ぜんぶ調べたりイベントが終わるたびに街中の人に話しかけなおしたりスキルの取捨選択によっては開けられない扉にむしろ興奮したりする人には大変オススメです。
現在(2019年10月24日)は2巻が発売されたばかりなので書店に平積みされていると思います。
ヘテロゲニアリンギスティコをどうぞよろしくお願いします。

『(前略)異世界でバリキャリ宰相めざします!』(ベリーズ文庫)
著・桃城猫緒

良い意味でのタイトル詐欺。

自分の仕事に責任を持って最大限取り組んできた主人公が、不正を告発したことで地位を追われてしまうところから始まる話です。

ありがち〜な異世界トリップ&現代知識を利用しての成り上がり&恋愛モノかと思いきや、登場する人物は史実に存在した人々で、差異はあるものの大まかな歴史の流れは忠実に基づいているため、主人公の混乱と奮闘にとても共感が持てました。
(戦国時代にタイムスリップしたかと思えば実は戦国BASARAの世界でした、みたいな混乱が一番適切な例えかもしれない。そりゃ混乱するわ)

その時代では女性は政治に関われないし、ポッと出の人物がどういう身分かという整合性を保つために主人公は男装を強いられるのですが、まあ〜〜〜〜〜〜これが最高なわけよ。
『男装して男社会に紛れ込む女主人公』のお約束を八割方遂行してくれるので本当にありがたい。

文章もとても上手で読みやすく、一人称視点でも周囲の状況がよくわかる素晴らしさ……。

綺麗にまとまった女性向けなお話が読みたいときにおすすめです。
恋愛要素は微糖未満。

悪役令嬢は、庶民に嫁ぎたい!
(原作・杏亭リコ)
(著・なびこ)

カドカワから出ているノベルスのコミカライズ。
漫画のほうしか読んだことがなくて申し訳ない。
これはジャケ買いだった。

コミカライズ担当のなびこ氏が描くこのほんわりふんわりまる〜っとしたキャラクターが最高にかわいくて、ほっぺたをむにむにしたくなるのがたまらんくて衝動買いしました。
後悔はまったくしていません。

今月あたまか先月末かに新刊(3巻目)が発売されたので、よければぜひ。

糸目で腹黒なショタのウルシュくん
(※将来有望)
(※すでに有能)
(※一族の性質により一つのものへの執着が一生モノ)
(※なお対象は主人公)

彼に恋してシナリオをぶち壊しにかかる転生悪役令嬢
(※前世はこの乙女ゲーの超重課金戦士)
(※非攻略キャラクターにも関わらずウルシュくんのために万札を辞さない)
(※金にものを言わせた前世のチート極まるステータスは引き継ぎ)

なんかよくわかんないけど振り回されるだけでは終わらないつよきものども
(※主人公の兄)

……などなど魅力的な登場人物が、可愛らしい絵柄でぷにぷに動く漫画です。
可愛すぎて、本棚整理するたびにほんと買ってよかった〜〜!ておもうコミカライズ作品です。

原作のほうも読まんとな…………。

日々是れ尊いネコマタ荘(楢山とおる)

マッグガーデンから出ている漫画です。
帯にあるとおり、『オタク女子×イケメン猫又大家』がメインのお話。

クールで皮肉屋でいじわるつんつんしてる系の猫又男が、さえなくて家賃滞納甚だしいオタク女子と恋愛をしていく……

時には心底嫌そうな顔……
時には納屋でトラブルが……
そして近く二人の距離と、鈍感なオタク女子……
明かされていく二人の過去………………

そんなストーリーだと思うんですけども、幼少のみぎりより少女漫画のときめきに育てられた女は成人してもこの『お約束』に勝てないですね。

あと大家さんのお友だちの猫又〜ズがめちゃめちゃイケメンでかわいい。わかるだろ兄弟。


『就職したら異世界に派遣されました』(天都しずる)

軽く読書をしたい気分で買った。
単発もので〜異世界系で〜あー表紙可愛いし派遣系って個人的な当たりが多いからこれにしよ〜〜、みたいな感じで。
レジーナ文庫だから恋愛要素もちらっと入ってるのかなウワアア!!!!!キャラ紹介ページめっちゃ好みの男おるわ〜〜!!!!!ハイ!この男は絶対に恋愛対象じゃないんだよね!!私は詳しいんだからな!!!私が好きなタイプの男は攻略できないか二周目で開放されるルートだもんね。知ってる知ってるわかってる。前の主の影響ですな。
基準になるマークでは恋愛より異世界でのお話がメインっぽかったので動揺は早めに落ち着きました。

作者の方の名前って実は全然おぼえてなくて(申し訳ない)、リピ買いしてるうちに『あれっそういえばこの本もこの本も作者さんが同じだ……』と気づきようやく覚えるのが大体なんですが、今回もお名前に心当たりはなくて、気分はジャケ買いでした。
でも近影部分を見たら『イミテーション・プリンセス』の方だったので、少なくとも一度はこの方の文に触れたことがあるっぽいなと思い出しつつ読み始めました。
なんかあるよね。前作の内容は実は綺麗に忘れているけど悪い印象じゃなかったから肌に合う文章だったんだろうな、…………みたいな曖昧な決めつけ。ない?あるんだよ。

予想どおり、まず文章の組み立てがとても読みやすかったです。
変な言い方ですけど『レジーナ文庫が好きそうな感じ』。レジーナ文庫ちゃんこういうの好きそう。わかる。私も好き。
ちょっと前まで、レジーナ文庫ちゃんはなろう系から青田買いをしていてばんばん出版するから書店さんも入荷と置き場に悩んでいる、という印象が強かったんですけど、四種類のジャンルマークでお目当を選べる仕組みは便利ですね。
『これはここ、これはこっち』と分類して、様々なタイトルの中からでも良さげなものを選びやすくなった気がします。

そんな中で引き当てた当たり。

就職難で心が折れそうな女の子が異世界の調査をする協会に採用されて、初めての派遣業務に挑む話です。
派遣先は言葉も文字も文化もまったく違う異世界で、そこではよそ者への強い忌避感情があり、時にはぶつかり合うし、時にはハートフルな交流もする。
まったくの異文化に囲まれることで、主人公の女性が人として成長していく過程もすごく綺麗に描かれていて良かったです。
キャラみんな可愛いしキャラみんな憎めない。
常識とか認識の差異を突きつけられて「うわ〜〜異世界で過ごすってこういうことなのかな〜〜!?」てなるのも、こう……なんだろう……、剣と魔法が関係ない部分で感じられたのが新鮮でした。

というか、『うわ〜〜!』てわくわくさせるのが上手い。やっぱ原点に戻るけど、作者さんの文章と話の構成の技術が凄いんやろな……。
この寸歩のこの分厚さ(手で分厚さを示す絵文字)で、話をこんなに綺麗にまとめて完結させるんだからさすがやで……。

とっても好きなタイプのお話でした。

ちなみに私が好みだった男は案の定、攻略できなさそうです。
余地はある。
まだ余地はある。
信じてるよ、協会……!!

かまいたち(宮部みゆき)

新潮社から出ている文庫のやつ〜〜。
昔読んで書き散らしてた感想文が見つかったのでコピペ。


気の強い女の子と、犯人(かまいたち)に間違えられ見張られ続けるも、かまいたちのふりをして女の子を陰から見守る浪人の話、また読みたいな。
そんなふうに思ってど忘れしたタイトルを教えてもらって借り直したら、内容ちょいちょい違って笑った。
そんな感じで読み返した話ですわ。

男は浪人ではなく、大店の職人に擬態した奉行のお耳(新吉)だったし、かまいたちという話自体も短編集の中の一つといった具合に、とても短い話だった。簡単に読み終えて残念な反面、このくらいの文量がちょうどいいのかなとも思う。

女の子のおようと新吉が誤解をなくし、人殺しの覚悟を決めて新吉を切りつけたのに同心からすべてがお芝居だったと聞かされて憤り、安心し、怖かった、と実感してボロボロ泣くシーン。


新吉は打たれるままでいた。
かんしゃくを起こして振り上げていた腕は徐々に力をなくし、おようはいつの間にか涙を流していた。震えていると、気づいたら、おようは新吉の腕の中にいた。
おようは泣き続けたが、その間ずっとあやすように新吉の手はおようの背を叩き続ける。二人は長い時間そうしていた。
ここで同心。
「邪魔したくはねえんだが」
気まずそうに。
「俺はそろそろ呼び笛を吹かなくちゃあならねえ」

場面は変わって後日。おようの父玄庵医師のところで腕の傷(おようの攻撃)を治療してもらっている新吉。傷の理由を玄庵に探られているのを見て、おようがぷりぷりしながら割って入り新吉にさらしを巻く。親しげに話をする二人。

新吉がきちんと薬代を納めるので、かつかつだった玄庵も土地屋にお店代をせっつかれる。
気のいい集金屋は笑いながら「新吉は真面目なやつだからね。ちゃんと銭を払うだろう」と言う。玄庵はそうだなあと頷いてから、ちょっと遠い目をした。
「その代わりと言っちゃなんだが、どうも娘を持っていかれそうな気はするがな……」

……

ハイシャブい〜!!!!!!ー!!!
これが読みたかった。ありがとうありがとう。
ちなみに原文引用ではなく記憶から書き起こしているので細部違います。


………………


うわシャブ…………
読み返そう…………

『異世界おもてなしご飯』(忍丸、目玉焼き)

角川コミック・エース版。

異世界でごはんを作ったり食べたり改革したり……。
異世界ファンタジーモノ大好きマンは居酒屋で「枝豆と冷ややっこ」を頼むのと同じようにそれらを読みます。ほとんどタイトルで買うときもあります。
これは書店で、あと一冊何か欲しいなと思ったところで見かけて表紙買いした作品です。

社会人のおねえちゃんと高校生のいもうと。
日本家屋の一軒家に二人きりで暮らす姉妹は家ごと異世界に召喚されます。
こう、邪気的なものを浄化できる聖女を呼び出すつもりだったみたいです。
聖女はいもうと。おうちとおねえちゃんは言わばオマケでくっついてきちゃった感じで、異世界側としても丁重に扱うけれどどうすりゃいいか判らんな~~~~!!という微妙な雰囲気。

で、なんやかんやでおねえちゃんが台所に立ちます。この辺は読んでくれ。おいしそうだし、視点主のおねえちゃんが社会人ってこともあって落ち着いてて読みやすいから読んでくれ。

けしからんのは絵のうまさと護衛騎士の可愛さよ。
おねえちゃんの護衛を命じられた男の子はつまらない任務を押し付けられたなあもはやこれは厄介払いだなあくらいの気持ちでいるんですがね、おねえちゃんのごはんを食べたり一緒にお料理をしたりするうちに表情がくるくる変わってめっちゃくちゃに可愛い男の子に変貌するんですわ。
いやこれもうメタモルフォーゼでしょ。
自分のちからで料理をつくれたときの表情、これ……いやこれ私たぶんコミカライズから入って正解でした。原作を読むときにめっちゃイメージしやすいもん……。

この作品にはいい子しか登場しないのかな?ってくらい心が穏やかになります。
まだコミカライズの一巻しか読んでないから今後やべえ波乱があるのかはわかりませんが(妹ちゃん聖女だし……)、これからも……みんなおいしくごはんを食べて欲しい……。

あと絵がうまい。


『私の推しは悪役令嬢。』(著・いのり)

GL文庫で初めて読んだ小説。
転生した先の世界がほにゃららな部分は「オッケーいつもの感じね。じゃあとりあえず生ビールで」という感じです。
ただここで生ビールを大ジョッキに変えるのは、主人公はその世界で『悪役令嬢』とされる女の子を激烈に推しているというところ。

本当に激烈に推している。
ほんttttっとうに推している。
もう可愛くて大好きで仕方がないと全身で推している。

一人の女の子をここまで好きになって応援して好き好き~!って言ってる女の子と、そんな女の子がうっとうしくてたまらないけどついついまともに反応してしまう女の子。
軽快なやりとりはもちろんですが、ときどき差し挟まれるシリアスの影も読みやすくまとめられてさっくり楽しめました。
みんな良い子……。良い子が集まった花園……。

続きがあるんかな。たぶんあるな。ありそう。

百合百合しくもなく、さっぱりもし過ぎず、ちょっともどかしいくらいの塩梅がたまらんでした。


『公爵令嬢の嗜み』(澪亜、梅宮スキ)
角川コミックエースから出版されているほう。
コミカライズから入って、いま四巻の途中まで読んでいるところ。

おおまかに言うと、悪役令嬢として断罪された主人公が自頭の良さと前世の知識で生家の領地を切り盛りしていく話。
税制の改正をしようとして、前世の知識と現実の仕組みのギャップをどう埋めようか悩んだときに、ゴリ押ししたり言論チートを使うのではなく今の世界で使われている組合と上手に絡めてみたりと、『知識を使いつつその世界で領地経営をする』という面白さをより感じられる作品になっている、…………ような気がして楽しい。
そんなたのしいお仕事の一方で、ままならない理不尽や陰謀が渦巻くところもまた一興。
でも主人公のアイリスちゃんを囲んでるんは軒並みアイリス様ガチ勢やから何とかなるんちゃうかな。知らんけど。何とかなってほしい。

そしてページをめくるたびに「絵がうまい」「絵……絵がうま……」「トーンとベタの使い方がうま…………」って呟くレベルで絵がうまい。
悪役令嬢系の作品のコミカライズでここまで好みの絵柄に出会ったのは初めてで、それだけでもかなりの収穫。
原作はこれから読むけど、漫画自体も、原作を読み込んだ上でわかりやすく構成し直して組み立てているんだろうなあと思わせる読みやすさだからこっちが初見でも駆け足感を感じなくて安心する。

主な描写が領地経営に関するものだから、漫画で図解するほうが視覚的にわかりやすいっていうのもあるのかもしれない……。

あと絵がうまい…………。
まあいうてテスト投稿をしなくても神々のテンプレが作動することは知っているんですけども。
わかってくれ……
最初期に、ブログ(?)を作ったはいいけれど既存記事が何もない状態はちょっとさみしいなっていう私の切ない気持ちを……わかってくれ……

伝わって……ください…………。

そういう感じです。

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